アボカド水耕栽培(ハイドロカルチャー)とハイドロボール/ 食べたら種を育てよう

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毎日の生活に何かプラスするなら、観葉植物がオススメ。
短い時間で世話でき継続するだけで安定して育つアボカドは簡単で、さらにハイドロボールを使った水栽培(ハイドロカルチャー)をすれば『虫の発生』に効果があります。


  1. アボカドの種でまずは水耕栽培/水栽培
  2. タネを水につける
  3. 根が出て芽が出たら、いよいよハイドロボールに切り替え!
  4. 忘れてはいけない!『イオン交換樹脂材』を入れておく
  5. 水を入れる
  6. あとは日々の管理と水足し
  7. 【番外】土で育てるとどうなる?『虫;』
  8. 今後どう育つかは飴とムチ
  9. アボカドの割れた種部分が取れました
  10. [根腐れ]葉の先端が枯れてきた場合の復活治療
  11. タネが枯れてきたら植え替えの時期?

アボカドの種でまずは水耕栽培/水栽培

そこで、食べてもおいしい『アボカド』がオススメ!
美味しくいただいた後捨てていたあの大きなタネは水に浸けとくだけ(水栽培)で芽を出します。

最初の『タネ割れ』まで、冬でなければ数週間です。
その間は毎日の水換えだけ。

まずはタネから果肉の残りを洗い取りましょう。

アボカドのたねを取り出す
ハイドロボールを少量敷き詰める

多少のヌメリは問題ありませんので、水栽培時の水換えの際に指で水と接している部分を軽く擦って雑菌の繁殖を防ぐようにすれば腐ることはありません。
注意点としては、アボカドを食べる時は包丁でタネを傷つけすぎないように、タネに包丁の刃が当たったら少し力を緩めてあげてください。
深い包丁切り込みがあっても生育には問題ありませんが、タネの部分は成長後も特徴的に顔を出し見える部分なのでカワイく見せるためにはこのポイントは重要です。

※切り込みがあってもその部分でけ黒く変色するだけです。


タネを水につける

タネは『平らな部分が下』、『多少尖ってる方が上』ですので、正しい向きにしたら『ハイトロボール』を少量入れて、水の中での支えにするか『楊枝(ヨウジ)』を3ヶ所1センチほど刺して容器のフチに引っ掛けた時に水平になるようにします。

ハイドロボールを少量敷き詰める
ハイドロボールを少量敷き詰める
ハイドロボールは8粒程度で十分です
ハイドロボールは8粒程度で十分です
タネは上向で固定し、水はタネの半分が浸かる程度
タネは上向で固定し、水はタネの半分が浸かる程度
アボカドを買った時に付いていたラベルシール を容器に貼っておくのも良いです
アボカドを買った時に付いていたラベルシール を容器に貼っておくのも良いです
ヨウジの場合。既に『タネ割れ』後です。※写真の黒線は包丁キズです。
ヨウジの場合。既に『タネ割れ』後です。※写真の黒線は包丁キズです。

この時多少斜め上から刺すと、水に浸かる部分が増えるので、水を容器のフチギリギリまで注ぐ必要がなく、毎日の水換えが楽になります。

容器は写真のようなものではなく、ジャムの空き瓶を使うとカワイイです。

容器は可愛いモノを使いましょう。

ディズニーランドで食事した時の容器を使ってます
1週間程度でキレイに皮が剥ける状態になります
1週間程度でキレイに皮が剥ける状態になります
表面の皮は必要ないのでキレイに剥きます
表面の皮は必要ないのでキレイに剥きます
キレイに剥けたら戻して毎日水換えします
キレイに剥けたら戻して毎日水換えします

「ハイドロボール」を使いタネを安定させ、こまめに水換え(毎朝)をすればタネにヨウジの穴が出来ないので綺麗な状態を保てます。

アボカドにも種類があり写真のタネは3個目の育成しているもので『メキシコ産』(だった。。と思いますが)ですが、従来は『真っ白い太い根』が真下に垂直に5センチほど伸びてから『タネ割れ』したのですが、今回のモノは『タネ割れ』して中で芽が成長してきてますが『根』が全くありません。

フラッシュを焚いて写真を撮ったのでなんだかグロく写ってますが、実際はカワイイです;

この段階で、12月から育てているので3ヶ月目ですね。さすがに冬場は室内とはいえ寒暖差もあり育ちが遅いですが、秋や春夏に始めれば3ヶ月で芽が出て葉もつくのではないでしょうか。

6月になり、下部の種割れが完全ではなかったようでなんとか横から頑張って根を伸ばしましたが、途中で最初の芽は枯れてしまいました。

仕切り直して掃除をして水だけではなく栄養剤を足したところで写真のような薄いピンクの新芽が二つ新しく伸びてきました。

このまま二本の芽を共存させるのも良くないため、もう少し伸びたところで片方はハサミを入れる予定です。


根が出て芽が出たら、いよいよハイドロボールに切り替え!

芽が出て茎が5センチほど伸びてきたら容器も小さくなり根を張り自立出来るようにするため、いよいよ新環境のハイドロカルチャー(水栽培)に切り替えて行きます。

入れ物は100円ショップで売っている『金魚鉢』を使ってます。
ハイドロカルチャーは土を使わないので根の様子を楽しめますので、穴の空いていない透明容器が必要ですが、『100円ショップ金魚鉢』はプラスチック製で成長したアボカドも支えられる適度な大きさでオススメです。

※写真は根が伸びた現在の状態です。
こちらは『ビバモール』で購入したハイドロボール大粒2リットル

ハイドロカルチャー(水栽培)に必要な『ハイドロボール』は100円ショップでも手に入りお手軽です。私は少々値が張りますが、専門店で買った方が『見た目の味わい』を感じます。

左が園芸ショップで購入したもの。右が100円ショップ。ちょっと兎のフンにも見えてしまいます;
実際にそれぞれの『ハイドロボール』を『100円ショップ金魚鉢』敷き詰めた写真

芽の出た種を手でおさえ空中固定した状態でゆっくり『ハイドロボール』を敷き詰めいき好みの状態にします。この作業は楽しいですね。


忘れてはいけない!『イオン交換樹脂材』を入れておく

『イオン交換樹脂材』という底材砂利薬を入れておくと水の腐りに対応できるとのことで私も入れてます。

ビバモールなどの園芸用品店で『ハイドロボール』などと一緒に売っています。少々値段がしますが一袋を2鉢に分けて私は使用してますが、白いつぶつぶが細かいので、鉢洗い時に誤って流さないように気をつけましょう。

底の小さい白いつぶつぶが『イオン交換樹脂材』。グレーの砂利と混ざって売ってました。

水を入れる

水は根の成長が少ない初期は多め(ハイドロボールが浮いてアボカドが不安定にならない程度)に水を入れます。

根が伸びてきたら十分水を取り込めるようになっているので、半分以下に減らしていきます。

根が底まで十分伸びてきたら容器の1/5程度で十分ですが、根の伸び方の状況を観察して、朝と夜に水やり感覚で軽く霧吹きをして水分を管理をします。

『ハイドロボール』は土と違い栄養がを含まないためハイドロカルチャー用の『液体植物活力剤』を混ぜまぜます。

『液体植物活力剤』と水を混ぜる容器は容量の測れる『お好み焼きの生地注ぎ用の容器』を使っています。こちらも100円ショップで購入しました。

100円ショップ購入『お好み焼きの生地注ぎ用の容器』水量が計れて注ぎやすい!

あとは日々の管理と水足し

水の量の目安は『液体植物活力剤』を混ぜた水が根の先端部に届くようにします。

2週間おきなどルールを決めても良いですが季節と生育状態により差が出るので毎日の観察が必要です。

水の無い乾いた期間を作り根が窒息しないようにするのが重要ですが、なかなか難しく根腐れは起きます。

ハイドロカルチャーでは水の全く無い乾いた期間をスケジュールするそうですが、私はカサカサに乾燥したアボカドの葉をみているのが辛く、水がほとんど無くなった状態を確認したら水を足してしまい根腐れをよく起こしてしまいます;

新しい大きな葉(左)乾燥してカサカサな最初の葉(右)
※2個目のアボカド

【番外】土で育てるとどうなる?『虫;』

実は1個めのアボカドは水栽培で種から葉を出させた後、土の鉢に植え替え、天気によって外と室内に移動させながら育てていましたが『虫』(黒い小さい土バエ)が大量に発生して室内を飛び回りました;

殺虫剤を鉢の水受け皿に噴いて一晩おき、朝確認すると30匹程の死骸が毎日わき、寒くなっても続いた日に駆除が不可能と判断、土を全て捨て、虫が非常に発生しにくい『ハイドロカルチャー』に方向転換した経緯があります。

『土用の根』では『ハイドロカルチャー』出来ないため、焦げ茶の細い根を全てハサミでカットして太い大元の根だけの状態から数週間かけて、真っ白な水栽培用に根に生え変えさせました。

大きな葉は次々と朽ちて落ち、諦めもあったのですが持ち直しました。涙です。


今後どう育つかは飴とムチ

本来なら大木となって大きな実をたくさん実らすアボカドなので、環境が良ければ部屋に収まらなく成長してしまうはずですが、『ハイドロカルチャー』では成長を抑制できます。

成長点付近では次々と新しい葉が待ち構えています;どうしましょ。
一個目(左上)2個目(右上)3個目(真ん中下)

どこまで抑制しつつ育てることができるか判断が難しいですが、伸び過ぎた場合は成長点をハサミで落とす予定です。

かといってアボカド好きなので料理で残った種が出ると捨てずに水に浸けてしまうのは病気でしょうか(笑)

一番右は食した際に味が水っぽかったアメリカ産のアボカドの種です。
小ぶりで育ちも難しく変色が進んでおり、すぐ表面に白カビが発生するので掃除しながら種が割れるのを待ってましたがお亡くなりと判断。

多分タネの薄皮を剥いてあげるのが遅かったと思います。

ほかのメキシコ産のアボカドの種は順調に種割れが進んで栄養剤を足した影響か、茎が従来より長く伸びてます。

最初の、種が割れ、根が伸び、芽が伸びるまでは水栽培で毎日水交換をして見守っていきます。

アボカドの割れた種部分が取れました

1代目のアボカドの種が取れました!

一年ぐらいで突然タネ部分が朽ちてとれました。

発育のサポートを陰ながら行ってくれていたと思われますが、一年経過して燃料切れで役目を終えたようです。

ずっと付いていてくれていると思っていたので寂しいものです。

タネのサポートがなくなってからの水栽培は難易度が上がりますので土に植え替えてさらに大きくするのもいいでしょう。

しかしなかなか大きくなっても困る現実もあるので水栽培を続ける方法を研究してます。

[根腐れ]葉の先端が枯れてきた場合の復活治療

根腐れにより葉の先端が枯れてきます

タネが取れると葉が下に垂れ下がりやすくなるので水をやりすぎてしまいがちですが、
根が窒息していると影響が出てきます。

根腐れした根を掃除した状態ですが、この状態までなると中々回復は難しいです。

根腐れして腐った根は濃い茶色になりふやけてモロイので指で軽く引っ張ると取れます。

ここで諦めるとアボカドがかわいそうなので根腐れから復活を試みます。

指の腹や爪先、ヨウジで多少荒々しいしくしても大丈夫(むしろ思いっきりが大事)なので、隅々まで腐敗した黒い部分を水を出した洗面台等で掃除して行きます。

かなりの量の根が取れますが根気よく続けると白い太い根の部分が露出してくるので、この時の状態で新しく発根させて復活ができるか判断します。

根腐れした黒い部分を根気で掃除除去した状態。まだまだ復活できそうです。

状態を良くして、振り出しに戻って新しい根が伸びることを期待して水に漬け込むハイドロカルチャーに戻します。

こちらは少々の根腐れが確認でき、根が黒くなって腐っていますが十分健康です。

こちらのような白い根がフサフサな状態への復活を目指したかったのですが、その後の経過は残念ながら枯れてしまいました。
ハイドロカルチャーできる期間を誤りました。。。

タネが枯れてきたら植え替えの時期?

2代目世代の鉢への植え替え開始

画像のようにシワシワに小さくなってきたらいよいよハイドロカルチャーを卒業して、鉢と土に切り替えの鉢替えです。

注意)種子が枯れる前に鉢上げした方が、種子部分からの栄養素を受けながら鉢上げができるので成功率は高いと思われます。

100均で購入した鉢に移していきます

枯らしてしまった一代目の失敗を教訓にこの段階での見極めです。

土を入れて十分な水やり

今回は手軽な野菜用の土で植え替えました。水はけが心配です。。

ハイドロカルチャーからは卒業して本格成長に進めます

いきなり外に出してしまうと環境変化が大きいので室内窓際から経過観測します。

1週間後、、、水分をうまく根から吸収できず枯れ始めました。
鉢より一回り大きい容器(今回は室内用ゴミ箱)に水を入れて、土用の根に生え変わるのを期待します。
このシルエットは最後の一葉ですね

3ヶ月経過の様子。葉は次々と枯れ落ち茎だけになりました。

辛抱強く世話を続けていますが、なかなか進展がありません。

もう諦めようと思いながら観測すると、命の息吹が確認できました

この状態でも諦めていない理由がこの新たな若い脇芽です。

全体的に現れ始めましたので、復活が期待できます。根も土用に根付いてきたのでしょうか。

上から下まで新芽がぎっしり

さらに1ヶ月経過して5月の中旬になりました。

成長点付近の枯れが確認できますが、脇芽の成長は成長して茎が確認できています。

葉ではなく茎なので、これから横にどんどん広がってくれることでしょう。

初々しいアボカドの脇芽が新緑の季節に伸びばじめました

底水が溜まるようにゴミ箱を鉢にかぶせてきましたが取り、暖かくもなってきたので、ベランダの日陰に鉢を移していきます。

状態が悪化するようであれば再び湿気の維持のためにゴミ箱に再び入れ室内に戻すかもしれませんが、外に置くと小さい虫の発生もあるので、このまま外で定着してくれることを願います。

新緑の季節に入りやっと横芽が成長し葉が開きました

10日後の様子。

天気の良い日が続いたので、一定時間日陰になるベランダに置いておりましたが、やっと横芽がしっかりと伸びて葉も開いてきました。

ここまで来れば根も土に定着して安心できます。

水やりは、土が湿った状態を維持する目的で、表面の乾燥が確認できたらタップリ水をあげます。

その後の4ヶ月経過。

一番左ですが、順調に育っています。

安心して外に置いていた冬のある日のこと、葉が変色、霜にやられました。

五つの鉢はほぼ全滅し葉は枯れ落ち、茎も茶色くなり乾いて全滅です。

霜除シートで冬を乗り切りましたが、一つだけ薄ら茎が緑色なので、経過をみます。

今回も経過観測続けていきますので引き続きレポートします。(2021.3.15)

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